AiSIA設立1年。2025年度総会と講演「グローバルなスポーツイノベーションの潮流と『日本発』の挑戦」を開催しました。

あいちスポーツイノベーションコンソーシアムAiSIA(アイシア)は、6月20日(金曜日)に、2025年度の総会を開催しました。会場は、日本最大級のスタートアップ支援拠点で昨年10月に開業したSTATION Ai。AiSIA会員を中心にプロスポーツクラブや企業など90人ほどが参加しました。
2024年度は、6競技13チーム横断で2カ年かけてスポーツ興行の集客サービスを開発する「AiSIAアクセラレーションプログラム」のほか、地域課題解決モデルとしてフットサルクラブ・名古屋オーシャンズとの共創によるウェルネスプログラムの開発、VRやAIを取り入れた「カラダを動かすテクノロジー」の実証や、学生向けスポーツビジネス人材育成講座の開催、フランスのスタートアップ支援機関「Paris&Co」のスポーツ部門との連続セッションなどに取り組みました。今年度は引き続き6競技13チーム横断の集客サービス開発の伴走支援に加え、新たな連携共創プログラムを立ち上げる予定です。株式会社ザスモールシングス(東京都港区)の田上悦史代表取締役がプロジェクトアドバイザーを務めることや会員間交流の強化及びスポーツビジネス人材育成講座は社会人も対象とすることなども発表されました。
そしてSTATION Aiでの開催に合わせ、グローバルなスポーツイノベーションの潮流と、「日本発」のスポーツビジネスの可能性を会員間で共有すべく、米国投資会社スクラムベンチャーズの創業者兼ジェネラルパートナーの宮田拓弥氏をお招きし、講演を行いました。
同社は、日米での投資活動や新規事業創出だけでなく、スポーツやエンターテインメントの分野に特化した100億円規模のファンド「Scrum Sports & Entertainment Fund I」を昨年12月に組成。加えて、日本ハムファイターズの本拠地として話題の「エスコンフィールドHOKKAIDO」を核とした「北海道ボールパークFビレッジ」(北海道北広島市)を舞台に、世界各地のスタートアップから提案を募り、投資を行うグローバルなアクセラレーションプログラム「Hokkaido F Village X(HFX)」を3月に立ち上げました。 講演では、技術革新によってスポーツの観戦スタイルや収益構造が大きく変化している米国の事例を紹介。学生アスリートが自分の名前や肖像権を活用して収益を得られるようになった変化について語りました。また、女性スポーツの分野でもスター選手の登場や女性ファン向けの施策によって市場が拡大し、ビジネスとして大きな成長領域であることに、聴講者からの質問が集まりました。最後に宮田氏は、愛知県について、IGアリーナやSTATION Aiと連携することで、ビジネスのグローバル化やテクノロジーとの融合に大きなポテンシャルがあると指摘。2026年のアジア・アジアパラ競技大会は、その絶好の機会であるとの認識を示しました。一例として、IGアリーナで開催される大相撲名古屋場所でプレミアムラウンジ席が新設されたことにより増加するインバウンド客に対するCRM施策を挙げ、アジア・アジアパラ競技大会にも活用することで、大規模国際スポーツ大会後も愛知県への再訪策が打てることから、大会のレガシーになると重要性を強調しました。